Ryzen 7 7800X3DとCore i7-14700Kの比較|RTX 4070 SUPERを使用

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この記事の各種ベンチマークはCore i7-14700Kが発売された当時(2023年10月)の検証結果です。

インテル第13/14世代の不具合対策前の結果のため、CPUベンチマークやゲームベンチマークのデータが古いです。

あくまでRyzen 7 7800X3DとCore i7-14700Kのパフォーマンス比較として参考にしてください。

Ryzen 7 7800X3Dを主役とした解説になっています

目次

CPU性能をざっくり比較

「Ryzen 7 7800X3D」「Core i7-14700K/KF」「Core i7-14700/F」「Core i5-14400/F」で比較します。

Passmark CPU Benchmarks

  1. 50374
  2. 46700
  3. 36845
  4. 35410
  5. 33870
  6. 28542
  7. 28130
  8. 25045
  9. 24748

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

  • Intel第13、第14世代は不具合対策マイクロコード適用前の古い検証結果です

グラフに記載してあるCPUはすべて実機を使い、電力設定を「定格」にして計測しました。(※BTOパソコンと同じ設定)

7800X3Dは同クラスのCore i7-14700K/KFに完敗で、BTOパソコンによく採用されるCore i7-14700/Fに近いスコア。

グラフだけで判断すると「どこが最強CPUなの?」って思う人は多いかもしれません。

しかしRyzen 7 7800X3Dはベンチマークスコアに現れない部分が強く、実際に使ってみるとCore i7シリーズを圧倒します。

ここではCPU性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。

赤:優れている/青:劣っている

スクロールできます
Ryzen 7 7800X3DCore i7-14700K/KFCore i7-14700/FCore i5-14400F
特徴ゲームに強い

省電力
ゲームに強い
クリエイティブ性能
発熱がすごい
最悪の消費電力
すべてが普通カジュアルゲーマー

省電力

安い
微妙にパワー不足
Pコア数8886
Eコア数なし12124
スレッド数16282816
定格クロック4.2GHz3.4GHz2.1GHz2.5GHz
ブーストクロック5.0GHz5.6GHz5.4GHz4.7GHz
L3キャッシュ96MB33MB33MB20MB
TDP/PBP120W125W65W65W
PPT/MTP162W253W219W148W
最大温度
TjMAX
89℃100℃100℃100℃
推奨CPUクーラー
(筆者基準)
空冷水冷空冷空冷
発売日2023年4月2023年10月2024年1月2024年1月
参考価格
2024年1月調査
50,000円62,000円
(14700KF)
61,000円
(14700F)
34,200円
(14400F)
CPU末尾の「F」とは?

Ryzen 7 7800X3Dはスペック表だけで判断すると飛び抜けて良くは見えません。

最大のポイントは96MBもの特盛りL3キャッシュ(3D V-Cache)を搭載していることで、キャッシュが効くゲームだと狂ったようなフレームレートになるのが特徴。

さらに、電力効率が良く、競合するCore i7-14700Kよりかなり省電力なのもポイント。

ちなみに、RyzenはEコア(高効率コア)を持っていないのがデメリットに見えますけど、普通に使っている分には気になったことは無いです。

検証用PCのスペック

スクロールできます
7800X3Di7-14700Ki7-14700F
i5-14400F
OSWindows 11 Home
ケースアユート/長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
長尾製作所
オープンフレーム
マザーボードASRock B650M
PG Riptide WiFi
ASRock B760
Pro RS
レビュー
ASRock H670
PG Riptide
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
水冷
NZXT KRAKEN 280
空冷
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 4070 SUPER
MSI VENTUS 2X
メモリ32GB
DDR5-4800
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×4
HIKSEMI FUTURE
レビュー
2TB Gen 4×4
CFD PG3NF2
電源750W850W850W

※Core i7の設定値は定格です。

  • i7-14700K PBP 125W/MTP 253W
  • i7-14700F PBP 65W/MTP 219W

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】崩壊スターレイル
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【中量級】Diablo 4
  • 【中量級】龍が如く7 外伝
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】スターフィールド
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 619fps
  2. 442fps
  3. 382fps
  4. 293fps

WQHD

  1. 553fps
  2. 417fps
  3. 365fps
  4. 289fps

4K

  1. 434fps
  2. 348fps
  3. 319fps
  4. 268fps

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

競技向けの「パフォーマンス設定」で7800X3Dがバグったようにフレームレートが上昇。ヘビーシューターなら7800X3Dがおすすめです。

Core i5は処理が追いつかなくなってフルHD/WQHDで変化なし(CPUボトルネックが発生)。

Core i5でも240fpsを超えるけど、4070 SUPERの性能を限界まで引き出せていなく「もったいない」感じがします。

グラフィックスの重いDX12モードだと、WQHDと4KはGPU負荷が高いのでCPU側に仕事が回らず差が出ません。

実際のところ600fpsとか必要な人は少ないと思いますけど、PCの性能を限界まで引き出せるのはキモチイイです。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時/シーズン8)

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 329fps
  2. 349fps
  3. 337fps
  4. 268fps

WQHD

  1. 235fps
  2. 246fps
  3. 244fps
  4. 239fps

4K

  1. 217fps
  2. 230fps
  3. 229fps
  4. 224fps

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

ガチなプレイヤーなら画質を下げると400fpsとか出ます。

星の数ほどあるゲームの中には7800X3Dと「少し」相性の悪いものがあるようです。

何度計測してもWQHDと4Kのスコアがイマイチでしたが、プレイ感に差はありません。

※相性の悪いゲームは他に見たことありません。極めて少ないと思われます。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 257fps
  2. 219fps
  3. 207fps
  4. 164fps

WQHD

  1. 212fps
  2. 193fps
  3. 184fps
  4. 162fps

4K

  1. 132fps
  2. 133fps
  3. 132fps
  4. 125fps

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

CPUキャッシュが良く乗るゲームのようで、7800X3Dが飛び抜けたスコア。

Core i5は160fpsくらいでボトルネックが発生してフルHDとWQHDの差がありません。

4KだとGPU負荷が高くて差は出ませんが、WQHDまでで遊ぶなら7800X3Dがベストです。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

WQHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

4K

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

フレームレート60fpsが上限のゲームです。

RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。

【中量級】崩壊スターレイル

設定
  • 【画質】最高

移動・戦闘など全てのシーンのフレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

WQHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

4K

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

こちらも上限が60fpsのゲームで、RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。

RTX 4060でも4K/60fpsに張り付きます。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 205fps
  2. 150fps
  3. 123fps
  4. 109fps

WQHD

  1. 169fps
  2. 148fps
  3. 123fps
  4. 108fps

4K

  1. 101fps
  2. 97fps
  3. 94fps
  4. 94fps

7800X3Dが飛び抜けて良いフレームレートで同じグラボを使用しているとは思えないほど差が出ますが、どのCPUでも十分な速度なので違いを体感できる人は少ないでしょう。

とはいえ、ゲームにめっぽう強いCPUであることは間違いありません。

Core i5は110fps、Core i7-14700Fが120fps、Core i7-14700Kは150fpsくらいがCPUの限界値となり、ボトルネックが発生。

4KはGPUの負荷が高すぎて誤差レベルになります。

【中量級】アーマードコア 6

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: armored-core6-photo7_1024_20230831_054230.jpg
設定
  • 【画質】最高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 120fps
  2. 120fps
  3. 119fps
  4. 117fps

WQHD

  1. 120fps
  2. 119fps
  3. 119fps
  4. 117fps

4K

  1. 83fps
  2. 79fps
  3. 79fps
  4. 79fps

DLSSに対応していないゲームですが、フルHD/WQHDは上限の120fpsで動作。

4Kはボス戦だと65fpsまで瞬間的に落ちますが、まったく問題なし。

CPUの違いによるパフォーマンスの差は誤差レベルですけど、7800X3Dは少し余裕があるように感じます。

【中量級】Diablo 4

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】バランス
  • 【フレーム生成】ON

キヨヴァシャド内の固定ルートを移動中の平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 322fps
  2. 320fps
  3. 314fps
  4. 287fps

WQHD

  1. 250fps
  2. 247fps
  3. 229fps
  4. 219fps

4K

  1. 136fps
  2. 135fps
  3. 134fps
  4. 131fps

DLSS 3フレーム生成に対応しているので動作が非常に軽いです。

微妙に7800X3Dのスコアが良いですけど、実際のプレイ感に差はありません。

【中量級】龍が如く7 外伝

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人/v.1.21)

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 302fps
  2. 297fps
  3. 298fps
  4. 281fps

WQHD

  1. 206fps
  2. 207fps
  3. 204fps
  4. 204fps

4K

  1. 136fps
  2. 137fps
  3. 136fps
  4. 137fps

どのCPUでも4Kまで十分なフレームレート。Core i5が一番コスパ良いです。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 245fps
  2. 242fps
  3. 227fps
  4. 192fps

WQHD

  1. 174fps
  2. 173fps
  3. 174fps
  4. 170fps

4K

  1. 114fps
  2. 114fps
  3. 116fps
  4. 115fps

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

フルHDでCPUパワーの差が出てますけど、実際のプレイ感はどのCPUでも変わらないです。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【FSR】OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 140fps
  2. 118fps
  3. 108fps
  4. 88fps

WQHD

  1. 124fps
  2. 117fps
  3. 107fps
  4. 87fps

4K

  1. 72fps
  2. 71fps
  3. 70fps
  4. 70fps

4K(FSR)

  1. 122fps
  2. 112fps
  3. 106fps
  4. 90fps

RTX 4070 SUPERならどのCPUでも4Kまで快適に遊べます。

CPUパワーがハッキリ出るゲームで、7800X3DだとフルHD/WQHDで体感できるほどの差です。

Core i7/i5はCPUボトルネックが発生してフルHD/WQHDのスコアがほぼ同じですが、7800X3Dだとまだまだ余裕がある感じ

Core i5でも快適に遊べるフレームレートですけど、RTX 4070 SUPERのパワーを活かせてないです。

DLSSに対応していないゲームですが、AMDのアップスケール技術「FSR」には対応。

FSRをONにするとGPUの負荷が下がってCPUパワーが良く乗り、フレームレートが瀑上がりします。

【重量級】アサシンクリードヴァルハラ

設定
  • 【画質】最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 164fps
  2. 156fps
  3. 155fps
  4. 140fps

WQHD

  1. 126fps
  2. 121fps
  3. 123fps
  4. 123fps

4K

  1. 75fps
  2. 73fps
  3. 74fps
  4. 75fps

このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、このくらいで遊べるという目安にしてください。

GPU負荷の軽いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、WQHD以上は誤差レベル。

RTX 4070 SUPERならWQHD以上で遊ぶのがおすすめなので、Core i5がベストコスパになります。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質】最高
  • 【解像度スケール】100%
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 151fps
  2. 150fps
  3. 125fps
  4. 110fps

WQHD

  1. 118fps
  2. 117fps
  3. 115fps
  4. 105fps

4K

  1. 73fps
  2. 73fps
  3. 73fps
  4. 73fps

GPU負荷の少ないフルHDでCPUパワーの差が大きく出ます。

4KはGPU負荷が高くてCPUに仕事が回らず差が出ません。

【重量級】スターフィールド

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 165fps
  2. 165fps
  3. 162fps
  4. 161fps

WQHD

  1. 147fps
  2. 145fps
  3. 140fps
  4. 138fps

4K

  1. 103fps
  2. 101fps
  3. 99fps
  4. 100fps

惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。

計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

WQHD

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

4K

  1. 60fps
  2. 60fps
  3. 60fps
  4. 60fps

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、レイトレーシングOFFなら4Kまで60fpsに張り付けます。

レイトレーシングONで4K/60fpsに張り付きたければ、少しだけ画質を調節すればOKです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

平均フレームレート (fps)

フルHD

  1. 168fps
  2. 169fps
  3. 161fps
  4. 155fps

WQHD

  1. 132fps
  2. 131fps
  3. 129fps
  4. 125fps

4K

  1. 82fps
  2. 80fps
  3. 80fps
  4. 75fps

DLSS 3フレーム生成に対応しているゲームで、RTX 4070 SUPERならどのCPUでも4Kまで快適に遊べます。

フルHDで7800X3Dとi7-14700Kが良いスコアですけど、体感できるほどの差はありません。

Core i5は4Kまでフレームレートの伸びがイマイチでした。

もちろん、追加コンテンツの「仮初めの自由」も快適に動作します。

7800X3Dのゲーム性能まとめ

フレームレート合計
RTX 4070 SUPERを使用
Ryzen 7 7800X3D
11144
Core i7-14700K
10524
Core i7-14700F
10165
Core i5-14400F
9431

同じグラフィックボードを使用しているにもかかわらず、CPUの違いでパフォーマンスは大きく変わります。

総合的にCPUにRyzen 7 7800X3Dを採用した構成がベスト。

共通点として、重量級ゲームの4KはGPUの負荷が高すぎてCPUパワーの差が出ません

4Kのフレームレートを上げたいなら、CPUではなくGPUのランクを上げた方が良いです。

一番の難点は、どのゲームで7800X3Dの3D V-Cacheがえるか分からないことでしょう。

グラフィックの軽いゲームだとCPUパワーは良く乗りますが、そういったゲームの場合、RTX 4070 SUPERのパワーだけで十分なフレームレートが出ていることが多いです。

逆に、ファークライ6のような重たいゲームでもバグったようにCPUパワーが乗ることもあります。

さらに、3D V-Cacheのドッカンターボが効かなくてもCore i7-14700Kより優秀。

ちょっとギャンブル的な要素はありますが、最も面白いCPUです。

最高のゲーム環境を求めるなら7800X3Dがこれ以上ない「アガリのCPU」と言うことになります。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
4分26秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
4分20秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
4分45秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
4分59秒
フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
1分13秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
1分09秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
1分21秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
1分24秒

どのCPUとの組み合わせでも、10分の実時間より早くエンコードできます。

総合すると、さすがにCore i7-14700Kが最速。

Ryzen 7 7800X3DはCore i7-14700/Fより速いので、十分な処理能力だと思います。

RAW現像(Lightroom Classic)

有効画素数2010万のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
20.78秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
17.95秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
21.62秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
25.65秒

こちらもCore i7-14700Kが最速。

ただ、Ryzen 7 7800X3Dも十分な速度だと思います。

書き出し条件はこちらです↓

画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
11.0秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
10.7秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
10.8秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
11.4秒
i7-13700+RTX 3060 12GB
28.1秒

CPUの違いは少し影響あるようですが、ほぼ同じと思ってよいでしょう。

AI画像生成は、ほとんどGPUパワーだけで動作するようです。

RTX 4070 SUPERのビデオメモリは12GBなので、AI画像生成の「中級者向け」といった位置付けです。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

かなりのヘビークリエターでない限り、ビデオメモリは12GBもあれば十分です。

※AI画像生成は発展途上中です。今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。

7800X3Dのクリエイティブ性能まとめ

思っていた以上に良いスコアで、めちゃくちゃクリエイティブ性能が弱いという感じはないです。

ただ、がっつりクリエイティブな作業をする人はCore i7-14700Kがおすすめ。

クリエイティブ作業よりもゲームプレイの比率が多い人は7800X3Dがおすすめです。

動作温度チェック

7800X3D(空冷)のCPU温度は以下のようになりました。

  • 【ゲーム】60〜75℃
  • 【4Kエンコード】約60~77.8℃

ゲームプレイ時はCPUの稼働率が少ないので60℃くらいで動作しますが、ロード中など未操作の時に75℃くらいまで上昇しました。

比較的CPUパワーを使う動画エンコード時でも80℃以下です。

上位GPUの「RTX 4070Ti SUPER」を使ってテストしたとき、瞬間的にTjMAX値の89℃近くになることがありました。

TDP 105W以上のRyzen 7000シリーズは、どんなに冷却性能が高くてもTjMAX温度までブーストするので問題ありません。

基本的に空冷で問題ないのですが、ケース内のエアーフローはしっかり考えたほうが良いです。(BTOパソコンならしっかり対策されているので気にしなくてOK)

また、CPUパワーを100%使うCPUベンチマークが趣味な人は水冷にした良いでしょう。

※この結果はシステム構成によって変わります。

消費電力チェック

各CPU+RTX 4070 SUPERを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム動画視聴アイドリング
7800X3D275~305W70~75W67〜70W
i7-14700K370~400W70~75W60~65W
i7-14700300~340W70~75W65〜70W
i5-14400275~310W70〜80W60〜65W

7800X3Dの消費電力はかなり優れていて、Core i5とほぼ同じです。

Core i7-14700Kは泣けてくるほど高い消費電力で、電力制限を解放してフルパワー状態にしたら280mm以上の水冷クーラーが必須&気絶するほど高い消費電力になります。

っていうか、今までCore i7を使ってて「これが当たり前」と思ってましたけど、Ryzenを使ってからCore i7-14700Kの消費電力はヤバイと思うようになりました。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データをcsv出力し、最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値

【動画視聴】Hulu

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

【まとめ】ゲーマーにとってアガリのCPU

まとめると、こんな感じです。

RTX 4070 SUPERまとめ

  • フルHD〜4Kまで問題なし
  • DLSS 3対応ゲームだと無敵
  • 4Kは競技性の低いアクションゲームと相性が良い

7800X3Dまとめ

  • もっとも面白いCPU
  • ツボにハマるとクレイジーパフォーマンス
  • GPUの性能を100%出し切れる
  • 圧倒的に低い消費電力
  • クリエイティブ性能も悪くない
  • 4Kのフレームレートは上がらない
  • 導入コストが高い

7800X3Dの一番の魅力はRTX 4070 SUPERのパワーを100%使いきれて、約300Wを下回る消費電力です。

クリエイティブ系の処理はCore i7-14700Kに負けるけど、ゲームなら無敵。

もっとも痛いのは導入コストですね。

新規でソケットAM5環境を構築する人にとって、DDR5メモリとマザーボードの入れ替えは痛い出費です。

とはいえ、7800X3Dを使うと爆熱&狂った消費電力のCore i7-14700Kにまったく魅力を感じなくなります。

初期投資さえ乗り越えれば期待以上のパフォーマンスをゲットできるので、思い切ってAM5環境を構築するのがおすすめ。

その点、新規でBTOパソコンを買う人だったら、丸っと環境が手に入るので関係ないかな … と思います。

まとめると、7800X3Dはこんな人におすすめです。

  • ゲームの比率が多い人
  • 最強のCPUが欲しい人
  • 7800X3Dを使ってみたい人

冒頭にも書きましたが、ゲームとクリエイティブ作業の「両方を究極に」やり込める人間は存在しないです。

ゲームプレイの比率が多い人なら文句なしにおすすめ。

これ以上ないアガリのCPUです。

使用したグラフィックボードはこちら↓

高負荷時も動作音はすごく静か。LEDライティング機能のないシンプルなグラボです。

PCパーツ・自作PCの基礎知識

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