RTX 4060レビュー Core i7とCore i5でゲーム性能のベンチマーク比較

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BTOゲーミングPCによくある以下の構成で、「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「消費電力」を検証しました。

  • Core i7-14700F+RTX 4060
  • Core i7-13700F+RTX 4060
  • Core i5-14400F+RTX 4060
  • Core i5-13400F+RTX 4060

CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かります。

ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

まずは、RTX 4060の特徴・デメリット、Core i7/i5の違いについて長々と解説します。

すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンからジャンプしてください。

CPUとGPUの組み合わせをチェック!
目次

RTX 4060の特徴とデメリット

定価:52,800円〜

RTX 4060について、ざっくりまとめるとこうなります。

  • フルHDゲームに強い
  • WQHDもそこそこイケる
  • 省電力、低発熱、小型
  • クリエイティブ性能の進化が少ない

RTX 4060は、もっともゲーム人口の多い「フルHD」で快適に遊べるように設計されたGPUです。

最高画質にこだわらなければWQHDでも十分に使えるパワーを持っていて、カジュアルにゲームを楽しむ人にとって全く問題ない性能です。

デメリットとしては、動画編集などのクリエイティブ性能がRTX 3060からあまり進化していません。

個人の趣味レベルなクリエイティブワークなら問題ありませんが、がっつり映像編集したい!って人はよ〜く検討してください。

価格については個人的に45,000円なら100点満点といったところ。(すでに45,000〜47,000円くらいで販売されています)

BTOパソコンだと、Core i5モデルで先代のRTX 3060搭載PCの価格(13万〜15万)まで下がれば買いだと思います。

メモリバス幅が狭いけど大丈夫?
スクロールできます
GPUメモリ演算性能
FP32 TFLOPS
消費電力メモリ
バス幅
RTX 4070
SUPER
12GB35.48220W192bit
RTX 308010GB29.77320W320bit
RTX 407012GB29.15200W192bit
RTX 4060Ti8GB22.06160W128bit
RTX 30708GB20.31220W256bit
RTX 3060Ti8GB16.2200W256bit
RTX 40608GB15.11115W128bit
RTX 306012GB12.74170W192bit

RTX 4000世代のGPUは、スペック表だけで判断すると「メモリバス幅が狭くて微妙」と評価されることが多いです。

実際にハイスペックなRTX 4070 SUPERでも、メモリ性能が弱いせいで4Kのパフォーマンスは飛び抜けて良くありません。

しかし、RTX 4000世代からメモリ性能を落とすなどして消費電力を減らし、キャッシュメモリの増加、RTコアとTensorコアの性能を上げて、総合パフォーマンスをRTX 3000世代から大幅に上げることに成功しています。

これまでは「性能を上げるために消費電力とメモリ性能を上げる」といった方法でしたが、RTX 4000世代では違う方法で性能を上げています

スペック表だけで判断すると誤った評価をしてしまうので注意してください。

グラフィック性能チェック

定番ベンチマークの3DMark Time Spyのグラフです。

グラフだけで判断すると、旧世代のRTX 3060Tiに負けてるの?って思う人が多いと思います。

3DMarkのスコアというのは、ラスタライズ性能(描画性能)を評価していて、後述するDLSS(Tensorコア)、レイトレーシング(RTコア)の性能を含めていません。

最近のゲームは「DLSS」と「レイトレーシング」も使って、ゲームの「パフォーマンス」と「表現力」を上げることが当たり前になってきています。

すべてのコアを合わせた総合性能を見ないと、新世代のゲームパフォーマンスを正しく評価できない点に注目してください。

グラフではRTX 3060Tiより低性能に見えますが、強化されたコア性能によりゲームによってはフルHDで「RTX 3080」を超えるパフォーマンスで遊べます。

レイトレーシングについて

光と影の表現力を上げてリアルな描写を可能にする機能です。

対応したゲームなら表現力が格段に上がって美しい映像になりますが、フレームレートが落ちるのがデメリット。

RTX 4000シリーズならパワーアップしたレイトレーシング性能により、フレームレートの落ちは少なめ。

RTX 3000シリーズだと、レイトレーシングをONにしたらフレームレートが半分くらいになってしまいます。

競技性の高いFPSゲームよりもアクションアドベンチャーのような美麗な映像をまったり楽しむゲームに向いた機能です。

DLSSについて

DLSSはAI技術を使ってフレームレートをブーストする機能です。

低解像度の映像を高解像度にアップスケールする仕組みで、理論上は画質を少し犠牲にしますが、ほとんどの人は気にならないと思います。

さらに、レイトレーシングと組み合わせれば、弱点であるフレームレートの低下を抑えられるのもポイント。

DLSSに対応したゲームなら、基本的に有効にすることをおすすめします。

DLSS3 フレーム生成について

RTX 4000シリーズから使えるDLSS3のフレーム生成機能は、AIが推測して中間フレームを自動生成します。

対応したゲームだと、旧世代のハイスペックモデルRTX 3080を上回るスコア

DLSS3対応ゲームは増加中で、旧世代のRTX 3000シリーズと比較するのが可哀想かわいそうになるくらい強烈なパフォーマンスで遊べます。

検証用PCのスペック

OSWindows 11 Home
CPU・Core i7-14700F
・Core i7-13700

・Core i5-14400F
・Core i5-13400F
CPUファン空冷式
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 4060
MSI VENTUS 2X BLACK
メモリ32GB
DDR4-3200 16GB x 2
マザーボードH670チップセット
ASRock H670 PG Riptide
電源850W

一般的なBTOゲーミングPCと同じ構成で、特別すごいパーツは使っていません。

メモリはクリエイティブ性能チェックのため32GBにしていますが、基本的に16GBあれば問題ないです。

電源容量はRTX 4060の場合、550WあればOK。

CPUのPL1消費電力は65Wに設定して計測しました。(BTOパソコンと同じ設定)

テストPCは見た目が違うだけで、BTOパソコンと同じ仕様です!

CPU名の最後にあるF(例:Core i7-13700F)は内蔵GPU機能があるかどうかです。

ゲーミングPCの場合はグラボを積んでいるので、実用上は13700と13700Fに違いはありません。

より詳しい解説は、関連記事を参考にしてください。

CPU性能チェック

赤:優れている

スクロールできます
i7-14700i7-13700i5-14400i5-13400
世代第14第13第14第13
Pコア数8866
Eコア数12844
スレッド数28241616
定格クロック2.1GHz2.1GHz2.5GHz2.5GHz
ブーストクロック
Pコア
5.4GHz5.2GHz4.7GHz4.6GHz
L3キャッシュ33MB30MB20MB20MB
熱設計電力65W65W65W65W
最大消費電力219W219W148W148W
参考価格
Fモデル
2024年1月調査
61,000円56,000円35,000円32,000円

第14世代Coreシリーズは第13世代シリーズを「ちょろっと修正しただけ」のアップデート版です。

Core i7は動作クロックが200MHz上昇、Core i5はわずか100MHzの微増。

Core i7はEコア数とキャッシュメモリが少し増えてますけど、体感できるほどの差はありません。

Core i5にいたっては、ほとんど同じものと思って良いです。

基本的にCore i7の方が充実したスペックですけど、消費電力と価格が高いのがデメリット。

CPUはGPUの性能を引き出す重要な役割を持っていますが、実際のところCore i7にしても極端に性能が良くなるわけではありません。

普通に使っている分には体感できる差はないです。

Core i7とCore i5には、かなりの価格差があります。

この先をしっかりチェックして、どのCPUが自分にとって価格に見合った投資なのかよ〜く検討してください。

第14世代と第13世代どっちが良い?

BTOパソコンの場合、ほぼ価格は変わらないので基本的に第14世代がおすすめ。

ただ、第13世代のセール品はかなり安く、CPUの価格差に見合った違いはないので単純に安い方でOK

自作PCの場合、価格差は少ないので基本的に第14世代がおすすめです。

ゲーム性能とボトルネック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】ストリートファイター6
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】崩壊スターレイル
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】Diablo 4
  • 【中量級】龍が如く7 外伝
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【中量級】アーマードコア 6
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】スターフィールド
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
Apex Legends
VALORANTなど
FPSゲーム
120fps〜
中量級ゼンレスゾーンゼロ
鳴潮(めいちょう)
ステラーブレイドなど
アクションゲーム
120fps〜
重量級モンスターハンターワイルズ
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
レイトレーシング対応ゲーム
80fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのが良いです。

グラフの便利な使い方

グラフのラベルをタップすると、表示するCPUの数を調整できます。

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む/チャプター5)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

競技向けの「パフォーマンス」だと、ヘビーFPSゲーマーも納得のフレームレート。

最も映像の美しい「最高画質+レイトレON」だと、カジュアルに楽しむ分にはフルHDで十分に遊べる性能です。

CPU比較

GPUの負荷が低い「パフォーマンス」でCPUパワーの差が大きく出ます。

画質「最高」はGPUの負荷が高いので誤差レベル。

ガチなFPSゲーマーならCore i7が良いです。

カジュアルに楽しむタイプの人はCore i5で十分だと思います。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質1】ウルトラ
  • 【画質2】NORMAL
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時/シーズン8)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

ガチなプレイヤーなら画質を「NORMAL」に落とすとフルHDで300fpsくらい出ます。

他の中量級FPSゲームとして「Apex Legends」もありますが、だいたい同じようなフレームレートです。

※Apex Legendsは同じパターンの戦闘シーンを再現できないため未計測

CPU比較

画質ウルトラは誤差レベル。

画質NORMALはGPU負荷の少ないフルHDでCore i7の方が有利ですけど、Core i5でも十分なフレームレートが出ています。

【中量級】ストリートファイター6

設定
  • 【画質】HIGHEST

ベンチマークソフトで計測

フルHD/WQHDで上限の60fpsに張り付きプレイができます。

余裕の性能です。

CPU比較

誤差レベルです。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

ベンチマークの評価はフルHD/WQHDが「非常に快適」、4Kが「とても快適」です。

CPU比較

フルHD/WQHDはパワーのあるCore i7が有利ですけど、CPUの価格差に見合った違いはありません。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート(v.4.6)

すっごくきれいなグラフィックスですけど、4Kまで上限の60fpsに張り付きプレイが可能です。

CPU比較

同じ。Core i5の方がコスパ良いです。

【中量級】崩壊スターレイル

設定
  • 【画質】最高

移動・戦闘など全てのシーンのフレームレート(v.2.2)

こちらも上限が60fpsのゲームです。

4Kまで文句なしの性能!

CPU比較

Core i5でOK。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート(v.0.1.4.1)

もっとも負荷のかかるシーンは「戦闘中」や「フィールド内を探索中」ではなく、ある程度成長した「拠点内」だと思われます。

拠点で活動中に60~80fpsくらい出ていれば「戦闘」「移動」も快適に動作します。

CPU比較

GPU負荷の少ないフルHDでCPUパワーの差が出ますが、WQHD以上はGPU負荷が高くなって誤差レベル。

実際のプレイ感はCore i5で十分です。

【中量級】Diablo 4

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】バランス
  • 【フレーム生成】ON

キヨヴァシャド内の固定ルートを移動中の平均フレームレート(v.1.3.0.49404)

RTX 4000シリーズのDLSS 3フレーム生成に対応したゲームです。

ザコ敵が大量に沸くシーンでもフルHD/150fps前後で動作する余裕の性能です。

CPU比較

誤差レベルです。

【中量級】龍が如く7 外伝

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成ON】

地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人/v.1.21)

「龍が如く7外伝 名を消した男」はDLSS 3フレーム生成+ウルトラワイドに対応。

激しい動きでもヌルヌル動作します。

CPU比較

誤差レベルです。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート(v.1.20)

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

ウルトラワイド(UWQHD)に対応しているので、PS5みたいなゲーム機とは別次元のゲーム体験ができます。

CPU比較

誤差レベルです。

【中量級】アーマードコア 6

設定
  • 【画質1】最高
  • 【画質2】高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート(v.50)

DLSSに対応してないゲームです。

フルHD/最高画質だと、多くのシーンで上限の120fpsに届きます。

WQHD、UWQHD(ウルトラワイド)でも、ソロで楽しむ分にはまったく問題なし。

特にウルトラワイドはド迫力!PS5だと不可能な画角なのでめっちゃ感動します。

4Kだと60fps以下ですけど、普通に遊べます。

対戦をやる人は画質を「最高」→「高」に落とすのがおすすめ。

動きの速いゲームなので画質を落としても気になりません。

文句なしのプレイ環境です!

CPU比較

フルHDで微妙にCore i7が良いスコアですけど、違いを体感できる人はいないと思います。

Core i5で十分なパフォーマンスです。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質1】最高
  • 【画質2】最高+FSRバランス
  • 【レイトレーシング】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.7.0)

DLSSには非対応で、AMDのアップスケール技術「FSR」に対応したゲームです。

「最高画質+レイトレーシングON+FSR OFF」といった厳しい設定でもWQHDまで快適。4Kだとビデオメモリが足りなくなって不安定になります。

しかし、FSRをONにすれば4Kまで快適に動作。

アップスケール(DLSS/FSRなど)は、ゲーム機のPS5でも当たり前のように使われている技術で、グラフィックスに凝った重たいアクションゲームでも、設定次第で快適に遊べます。

CPU比較

【最高画質】ゲームによってはGPUの負荷が少ない「フルHD」でCPUパワーの差が出て、Core i7の方が良い仕事をします。

しかし、WQHD以上になるとGPUの負荷が高くなって誤差レベル。

【FSR ON】FSRを使うとGPUの負荷が下がるので、CPUパワーの差がハッキリ出ます。

Core i5は85fpsで処理が追いつかなくなってフレームレートが伸びません。(CPUボトルネックが発生)

とはいえ、競技性の低いアクションゲームは70~80fpsもあれば快適に遊べます

【重量級】アサシンクリードヴァルハラ

設定
  • 【画質】最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.7.0)

このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)

国産のゲームや少し古いゲームだと、レイトレ/DLSSに対応していないものが多いです。

こういったタイプのゲームでも、RTX 4060ならフルHD、WQHDまで快適。

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、RTX 3060Tiに近いパフォーマンスになります。

ただし、4KみたいなGPUの負荷が高い解像度になるとフレームレートの伸びが悪くなります。

4Kで遊ぶ予定のない人にとっては関係ないデメリットでしょう。

CPU比較

誤差レベルです。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: mirage-snap-20231110-1024px.jpeg
設定
  • 【画質1】最高/解像度スケール100%
  • 【画質2】最高/解像度スケール50%
  • 【適応品質】60FPS
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.0.6)

超激重ゲームですけど、画質の調節しだいで4KまでOK。

「適応品質を60FPS」に設定すると、画質が動的に調節されて60fpsを下回らなくなります。

CPU比較

解像度スケール100%だと誤差レベル。

解像度スケールを50%に落とすとGPUの負荷が下がってUWQHDまでCPUパワーの差が出ます。

Core i7の方が優秀ですけど、個人的にはCore i5にしてGPUを上位のRTX 4060Tiにした方が幸せになれると思います。

【重量級】スターフィールド

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS強度】自動
  • 【フレーム生成】ON

視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート(v.1.8.88)

DLSS 3フレーム生成に対応したゲームです。

惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。

まったり楽しむゲームなので、WQHDでも快適。

計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。

CPU比較

ほぼ同じです。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート(v.1.10.1)

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、レイトレーシングOFFならWQHDまで60fpsに張り付けますし、4Kでもストーリーを楽しむ分には普通に遊べます。

レイトレーシングを使うならWQHD以上で画質を少し落とせば問題ありません。

CPU比較

ほぼ同じです。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.2.1)

RTX 4000シリーズのDLSS 3フレーム生成に対応したゲームです。

RTX 4060だとレイトレーシングONでもWQHDまで快適に遊べます。

RTX 3080以下のGPUと比較すると、フルHDでRTX 4060/4060Tiが狂ったようにフレームレートが上昇。

しかし、WQHD/4Kと解像度が上がるほどパフォーマンスの伸びが悪くなります。

とはいえ、4KだとRTX 3080でさえマトモに遊べる速度ではないので、総合的にRTX 4060/4060Tiの方がコスパ良いです。

CPU比較

誤差レベルです。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

関連記事よりCore i7-13700+RTX 3060Ti/RTX 3060の計測データを引用します。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
i7-14700+RTX 4060
6分50秒
i7-13700+RTX 4060
6分50秒
i5-14400+RTX 4060
6分57秒
i5-13400+RTX 4060
6分56秒
i7-13700 + RTX 3060Ti
5分14秒
i7-13700+RTX 3060 12GB
7分12秒
フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
i7-14700+RTX 4060
1分23秒
i7-13700+RTX 4060
1分23秒
i5-14400+RTX 4060
1分25秒
i5-13400+RTX 4060
1分25秒
i7-13700 + RTX 3060Ti
1分34秒
i7-13700+RTX 3060 12GB
1分35秒

いずれも10分の実時間より早くエンコードできるので快適です。

ただ、4Kを扱う処理はRTX 3060Tiに負けるパフォーマンス。

しかし、フルHDエンコードだとRTX 4060が最速

もっとも実用的なフルHD→フルHDの処理はパワーアップしてますが、メモリバス幅が128bitと弱いため、負荷の掛かる4K処理にめっぽう弱いGPUであることが分かります。

ゲーム実況の録画配信などはフルHDが主流です。

さらに、RTX 4000シリーズだとAV1ハードウェアエンコードができるのもポイント

OBS Studio

※ゲームのプレイ画面をリアルタイム録画したい人はRTX 4060の方が良いです

CPU比較

微妙にCore i7の方が優れていますが、RTX 4060と組み合わせる場合、価格差に見合った違いはありません。

RTX 4060Ti以上のGPUと組み合わせるとCore i7とCore i5の差はもっと開きます。

RAW現像(Lightroom Classic)

有効画素数2010万のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
i7-14700+RTX 4060
34.20秒
i7-13700+RTX 4060
34.33秒
i5-14400+RTX 4060
41.13秒
i5-13400+RTX 4060
41.28秒
i7-13700 + RTX 3060Ti
33.73秒
i7-13700+RTX 3060 12GB
23.53秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

写真現像についてはRTX 3060Tiと同じくらいの性能です。

ビデオメモリを12GBも持つRTX 3060がベストスコア

ビデオメモリの使用量は20%くらいだったので関係性は無いと思われますが、何度計測してもRTX 3060が最速でした。謎です(2024年1月に再計測しても変わらず→マジでRTX 3060は速いです)

個人的には趣味の映像編集レベルならRTX 4060でも十分なパワーだと思います。

ただし、がっつりクリエイティブワークをしたい人、RTX 3060から乗り換えようとしている人はよ〜く検討してください。

CPU比較

総合的にクリエイティブ系の処理はCore i7の方が優れています。

もっと複雑な処理だと、さらに大きな差が出るでしょう。

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
i7-14700+RTX 4060
22.1秒
i7-13700+RTX 4060
22.0秒
i5-14400+RTX 4060
22.5秒
i5-13400+RTX 4060
22.5秒
Core i7-14700 + RTX 4060Ti 8GB
17.4秒
Core i7-13700+RTX 3060 12GB
28.1秒

RTX 4060のビデオメモリは8GB版なので、AI画像生成の「入門向け」といった位置付けです。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

ちょっとやってみたい!って人なら、ビデオメモリは8GBもあれば十分です。

※AI画像生成は発展途上中です。今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。

CPU比較

ほぼ同じと思って良いでしょう。

AI画像生成はほとんどGPUパワーだけで動くようです。

消費電力チェック

各CPU+RTX 4060を使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲームエンコード動画視聴
Core i7-14700215~255W200~225W65~70W
Core i7-13700215~250W200~220W65〜70W
Core i5-14400185~225W185~195W60~65W
Core i5-13400185~225W185~195W60~65W

めっちゃくちゃ省電力で、特にCore i5の消費電力はかなり優れていると思います。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データから最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値

【エンコード】Premiere Pro 2024/4Kエンコード

【動画視聴】Hulu

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

Core i7とCore i5どっち?

Core i7
Core i5
  • ヘビーFPSゲーマー
  • クリエイティブ作業が多い
  • 高い
  • カジュアルに楽しむ
  • ゲームと普段使いが多い
  • 安い

基本的に、ゲーム/クリエイティブ処理共にほとんどGPUが仕事をするので、Core i7とCore i5の差は出にくいです。

RTX 4060の場合、価格を考慮するとほとんどの人はCore i5で十分だと思います。

ただし、フルHDはGPUの負荷が少ないのでCPUが良く働きます。(ボトルネックが発生しにくい)

「フルHD」で高いフレームレートを維持したい人はCore i7の方がおすすめですが、CPUの価格差を考慮するとGPUを1ランクアップして「Core i5+RTX 4060Ti」にした方が良いでしょう。

また、動画のエンコードなど、クリエイティブな作業を「頻繁にする人」は、Core i7の方が時間効率が良いです。

いろいろなジャンルのゲームをカジュアルに楽しみたい人はCore i5で十分だと思います。

ビデオメモリ8GBで大丈夫?

最近はビデオメモリ8GBだと足りない … という意見を聞きます。

私が検証した結果、8GBで足りないのは「4K最高画質」+「レイトレーシングON」+「アップスケールOFF」という厳しい条件下だけの話です。

(タルコフみたいなフルHDでもビデオメモリがあればあるほど使い切るゲームはあるけど、超レアケースです)

RTX 4060は4KをターゲットにしていないGPUなので、ゲームが中心の使い方なら8GBもあれば問題ありません。

RTX 4060の構成まとめ

まとめると、こんな感じです。

RTX 4060まとめ

  • フルHDで素晴らしいパフォーマンス
  • 画質を調節すればWQHD/4KもOK
  • フレーム生成対応ゲームは超快適
  • レイトレ/DLSS未対応ゲームはRTX 3060Tiレベル
  • 省電力で十分なパワー
  • クリエイティブ性能の進化が少ない

Core i7/Core i5まとめ

  • Core i7はコスパが悪い
  • CPUはCore i5がおすすめ
  • CPUの第14世代と第13世代は体感できる差が無い

RTX 4060については、フルHDモニターに繋げる予定の人にベストな性能

DLSS 3に対応したゲームならWQHDモニターで使い始めても問題ないです。

4Kゲームは苦手ですが、最高画質にこだわりがなければ普通に遊べます。

動画・写真編集のパフォーマンスはRTX 3000世代から大きく進化していないのがデメリットですけど、影響を受ける人は少ないでしょう。

CPUについてですが、当然ながらCore i7の方がパワフルです。

ただ、ネット閲覧や動画試聴といった普段使いだとCore i7/i5の体感差は「まったく」ありません。

CPUの価格差を考慮すると、処理能力を優先するならGPUのランクを1つ上げて「Core i5+RTX 4060Ti」にした方が良いでしょう。

コスパ優先ならCore i5モデルで十分だと思います。

以上、参考になれば幸いです。


処理能力の高いRTX 4060Tiの性能が気になる人はこちら↓

使用したグラフィックボードはこちら↓

高負荷時も動作音はすごく静か。LEDライティング機能のないシンプルなグラボです。

CPUとGPUの組み合わせをチェック!
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更新:2026年4月17日

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