国内BTO市場・週間ブリーフィング 10月第1週|Radeonのフリーズ修正、ウィッチャー3がDLSS 4.5対応

国内BTOゲーミングPC市場の重要な動きを週単位で整理する「国内BTO市場・週間ブリーフィング」。2026年10月第1週は、新しいデスクトップ向けCPU・GPUの発売や、主要BTOメーカー全体に広がる価格改定は確認されませんでした。
今週の重要な変化は、AMDが公開した「Adrenalin Edition 26.9.2 Optional」です。Radeon RX 9000シリーズで『HITMAN World of Assassination』をプレイした際に発生するドライバータイムアウトやシステムフリーズが修正されました。
NVIDIA関連では、『The Witcher 3: Wild Hunt — Remastered』がパストレーシングとDLSS 4.5に対応しています。定番ベンチタイトルではありませんが、既存ゲームで最新のRTX機能を楽しめる大型アップデートとして注目されます。
今週のポイント
- Adrenalin 26.9.2で、RX 9000シリーズの『HITMAN』におけるフリーズを修正
- RX 7000シリーズの『FINAL FANTASY VII REBIRTH』で発生していたドライバータイムアウトも改善
- RX 6000シリーズの『War Thunder』で発生していた一部不具合を修正
- 『ウィッチャー3』がパストレーシング、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、Multi Frame Generationに対応
- 国内BTOの一斉値下げや標準構成の大規模な変更は確認されず
Adrenalin 26.9.2でRX 9000シリーズのHITMANフリーズを修正
AMDは9月29日、「AMD Software: Adrenalin Edition 26.9.2 Optional」を公開しました。新作ゲームへの対応に加え、複数のRadeon環境で発生していたクラッシュやドライバータイムアウトが修正されています。
| 対象GPU | 対象タイトル・機能 | 修正内容 |
|---|---|---|
| Radeon RX 9000シリーズ | HITMAN World of Assassination | ドライバータイムアウト、システムフリーズ |
| Radeon RX 7000シリーズ | FINAL FANTASY VII REBIRTH | 断続的なドライバータイムアウト |
| Radeon RX 6000シリーズ | War Thunder(DirectX 12) | Instant ReplayとBorderless Region Capture使用時のドライバータイムアウト |
| 対応Radeon | Resonance: A Plague Tale Legacy | フレーム生成無効化後にAnti-Lag 2が非アクティブと表示される問題 |
RX 9070 XTなどのRX 9000シリーズを使用し、『HITMAN World of Assassination』でフリーズが発生していた場合は、26.9.2を試す価値があります。Radeon搭載BTOを検討しているユーザーにとっても、購入後の安定性に関する不安材料が一つ解消された形です。
ベンチマークで『HITMAN』や『FINAL FANTASY VII REBIRTH』を使用する場合は、26.9.2へ切り替えたうえで数値を取り直す必要があります。ドライバー更新によってフレームタイムや1%Lowが変化する可能性があるため、旧ドライバーの測定結果と混在させるべきではありません。
ただし、26.9.2はOptional版です。短時間のベンチが完走しただけで安定したと判断せず、長時間プレイ、スリープからの復帰、動画再生との切り替えなども確認したいところです。
既知の問題も残されています。Windows 10ではドライバー導入後にSmart Access Memoryが無効になる場合があり、Radeon RX 5000シリーズの『War Thunder』では、引き続きドライバータイムアウトが発生する可能性があります。
後者についてAMDは、問題が発生したユーザーに26.9.1の使用を案内しています。26.9.2はすべてのRadeonユーザーが無条件で導入すべき更新ではなく、使用しているGPUとゲームに応じた判断が必要です。
ウィッチャー3がパストレーシングとDLSS 4.5に対応
NVIDIAは9月29日、『The Witcher 3: Wild Hunt — Remastered』の提供開始を発表しました。既存ユーザー向けの無料アップデートとして公開され、PC版はDirectX 12専用となっています。
グラフィックス面では、パストレーシングに加え、強化されたレイトレーシング、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、Super Resolution、DLAAなどへ対応しました。GeForce RTX 50シリーズではMulti Frame Generationも利用できます。
一方、パストレーシングとDLSS 4.5を組み合わせた実際の映像を確認できるため、最新のRTX機能を紹介する画質検証には向いています。レイトレーシングを重視するユーザーにとっては、旧世代を含むGeForce RTXシリーズでどこまで快適に動かせるかが見どころです。
あわせて、操作遅延、VRAM使用量、Ray Reconstruction使用時の残像や細部の安定性の比較が気になるポイント。
ただし、1タイトルへの対応だけでGeForce RTX 50シリーズへの買い替えを勧める材料にはなりません。すでに同シリーズの購入を検討している場合に、利用できる機能が一つ増えたと捉えるのが妥当です。
国内BTO市場では目立った価格改定なし
10月第1週は、主要BTOメーカー全体に広がる一斉値下げや、メモリ・SSD容量の大規模な変更は確認されませんでした。新しいデスクトップ向けGeForce、Radeon、Arc、Ryzen、Coreの正式発売もありません。
前回の調査では、秋葉原におけるCPU単体価格として、Ryzen 7 9800X3Dが59,980円、Ryzen 7 9700Xが39,980円まで下落していました。ただし、特価を含む店頭価格であり、BTO本体の価格へ一律に反映されたわけではありません。
9800X3D搭載BTOを選ぶ際は、CPU単体の最安価格だけで判断せず、本体価格、メモリ容量、SSD容量、CPUクーラー、電源まで含めた構成を確認する必要があります。
CPU価格の下落がBTOの販売価格やカスタマイズ料金へ反映されるかは、引き続き要監視です。
今週のBTO市場まとめ
今週は新しいCPUやGPUより、Radeonの不具合修正が実用面で大きな話です。RX 9000シリーズで『HITMAN World of Assassination』を遊ぶなら、Adrenalin 26.9.2を試す価値があります。
ただし、26.9.2はOptional版です。すべての環境で安定する保証はなく、RX 5000シリーズの『War Thunder』など別の不具合も残っています。全員まとめて更新ボタンへ突撃せず、使用中のGPUとゲームを確認してから導入しましょう。ドライバーは薬と同じで、効く相手を確かめてから飲むのが基本です。
『ウィッチャー3』のDLSS 4.5対応は、画質重視のユーザーにはうれしい大型アップデートです。ただし、1タイトルへの対応だけでRTX 50シリーズへ買い替える必要はありません。今週の結論は、Radeonユーザーはドライバーを確認、GeForceユーザーは名作の化粧直しを楽しむ。BTO本体は、価格が動くまでもう少し待合室です。
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